🎯 このガイドについて
分割キーボードの基板組み立て手順を解説します。
完成予定時間:約2-3時間を想定しています
記載はv0.3版のものです。今後内容は変更される可能性があります。
🛠️ 必要な工具・材料
必須工具
- [ ] はんだごて(温度調整可能、推奨:270-320℃)
※細めのコテ先があると便利です

あると便利
- [ ] フラックス
- [ ] 精密ニッパー
- [ ] ピンセット(先が細いもの)
- [ ] マスキングテープ
- [ ] はんだ吸い取り機
- [ ] はんだ吸い取り線(修正用)
- [ ] テスター(動作確認用)
- [ ] 作業用ルーペ
- [ ] 瞬間接着剤
📚 安全作業のポイント
- 換気の良い場所で作業
- はんだごての取り扱い注意
- 適切な休憩を取る
- 目を休める(1時間に10分程度)
📖 詳細手順
1. PCBの準備
🎯 目的
基板をきれいな状態にして、はんだ付けの品質を向上させる
⚠️ 重要な注意点
- ぴろぴろ(スルーホール内の除去されていないメッキの破片)はなるべく除去:ショートの原因になります
- 引きちぎり禁止:ピンセットで引っ張るとメッキが剥がれる可能性があります
📝 手順
ぴろぴろの確認
ショートの原因になるので、3つの大きな穴のぴろぴろ(最大8つ)は先が細いニッパーやハサミで切り取るか内側に丸め込む
ピンセットで引きちぎるとメッキが剥がれることがあるので非推奨(一敗)
ブリッジの原因になるのですべてのスルーホールについて、除去できていることを確認すること
安全な除去方法
- ✅ 精密ニッパーで根元から切り取る
- ✅ 先の細いハサミで慎重にカット
- ✅ 内側に丸め込む
仕上げ確認

✅ 完了チェック
2. 方向スイッチの取り付け
🎯 目的
5方向入力(上下左右+プッシュ)を可能にする重要なコンポーネントの取り付け
⚠️ 重要な注意点
- 左右で向きが異なる:必ず向きを確認、一度取り付けると修正が困難です。(修理のご相談はDMください)
- 位置合わせが重要:一度付けると修正困難
📝 手順詳細
🔄 基本手順(左右共通)
- 切り欠き側の足1つだけをはんだ付け
- 位置確認
- 各端子とパッドが正確に合っているかチェック
- ずれている場合:切り欠き側のはんだを再加熱して調整
- 反対側の足をはんだ付け
- 全端子のはんだ付け
📍 左手側の取り付け、切り欠きは右下を向く

📍 右手側の取り付け、切り欠きは右上を向く


✅ 完了チェック
- [ ] 左手側:切り欠き右下向き
- [ ] 右手側:切り欠き右上向き
- [ ] 全端子がしっかりはんだ付けされている
- [ ] スイッチが基板に密着している
- [ ] 5方向の動作確認(軽く押して反応チェック)
3. 電源スイッチの取り付け
🎯 目的
キーボードの電源ON/OFFを制御
⚠️ 重要な注意点
- 表裏を間違えない:シルクのある側に取り付け
- スイッチの向きに注意(スライド機構が基板外側に向いているか・基板に対して垂直か)
📝 手順
- 取り付け面の確認

- はんだ付け
- スイッチを正しい向きで配置
- 斜めに取りつかないようマスキングテープなどで仮止め推奨
- 各端子を確実にはんだ付け
✅ 完了チェック
- [ ] シルク面に正しく取り付け
- [ ] スイッチが確実に固定されている
- [ ] 動作確認(クリック音とON/OFF動作)
4. マイコンの取り付け
🎯 目的
キーボードの頭脳となるマイクロコントローラーを実装
⚠️ 重要な注意点
- 最も難易度が高い作業
- はんだの盛りすぎ禁止:ケースに干渉する
- 位置合わせが重要:後で修正困難
- ⚠️⚠️⚠️表裏を間違えないこと⚠️⚠️⚠️
📝 手順
- 位置合わせ
- 背面のはんだ付け箇所
- 背面パッドのコツ
- はんだ量の調整
※マイコンのハンダの様子の例


✅ 完了チェック
- [ ] マイコンが正しい位置に配置
- [ ] バッテリー端子がはんだ付け完了
- [ ] NFCパッドがはんだ付け完了